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  2018年05月10日    

スキルを追及する指導団体SNSI~前編

イタリア発の指導団体「SNSI」が、昨年4月に日本上陸。安全性を重視した質の高いトレーニングが支持され、理念に共感するインストラクターやダイバーが全国で急増中だ。本物を目指すダイバーにこそオススメしたい、こだわりのトレーニング内容とは?


ダイビングスキルを着実に習得できる、充実したプログラム

1994年にイタリアで誕生した指導団体「Scuba and Nitrox Safety International」、略してSNSI。より質の高いトレーニングを目指し、世界最先端のダイビング知識を学べる指導団体として、イタリアのダイビング業界の先駆者であるウンベルト・ペポリ氏が設立。その後、現在のCEOであるフルビア・ラミ氏に継承され、ここ10年余りでヨーロッパのみならず、南北アメリカ、中東、ロシア、エジプト、韓国など世界中で急成長を遂げている。そんな世界的な指導団体が、2017年4月、日本にも待望の上陸。SNSIジャパン発足からわずか1年だが、全国で仲間たちが急速に増えているという。その理由について、SNSIジャパンの代表、栗山禎尚さんはこう話す。
「SNSIの最大の特徴は、より質の高いトレーニングを提供していることです。日本上陸後、その理念に賛同してくださったダイブセンターが増え続けています。ダイビングの醍醐味は、スキルがしっかり備わってこそ味わえるもの。SNSIのダイブセンターなら初心者のうちから充実したプログラムでしっかりとトレーニングを受けることができるので、より早く上達が望めるのです」

1994年にイタリアで誕生したSNSI。24 年の実績において世界中で急成長を遂げている

SNSIは、世界のダイビング基準を採択するRSTC(Recreational Scuba Training Council)のメンバーであり、そのプログラムは国際規格であるISO にも認証されている。しかも、より高い安全性を目指し、RSTC やISO が設定する基準よりもさらに高いレベルでの独自プログラムを採用しているのが特徴だ。たとえば、オープンウォーターダイバー(OWD)コースなら、他の指導団体の多くは、RSTC が示す基準にならい、海洋実習での最低トレーニング時間は15 分、潜水本数は4 本を採用するのが一般的だ。いっぽう、SNSIでは、その基準を大きく上回り、トレーニング時間は30 分以上、潜水本数は6 本以上と定めている。じっくりと着実にダイビング技術を学び、しっかりと身につけることができるため、講習終了後のダイバーとしての成熟度はより高まるというわけだ。

SNSI のプログラムは、世界基準であるISO(国際標準化機構)の規格に適合。C カードにはISO準拠のSNSIコースの修了者であることが明記。また、ISO認証/ RSCT基準準拠以上のトレーニングを実施

また、アドバンスド・オープンウォーターダイバーコースでは、他の指導団体では講習内容が選択式(一部もあり)になっていることが多いが、SNSIではダイバーが必要とする5つのスペシャルティトレーニングの習得が必須。ホバリングから始まり、ナビゲーション、ナイト/低視界、ディープ、ボート/ドリフトを受講者全員が受けることとなる。これによりアドバンスと言われるダイバーの質の差がないことにつながる。そして、レスキューダイバーコースは、他団体では海洋実習が2 本のところ、4 本を潜ってスキルを習得。アマチュアの総仕上げとしてのスキルが求められるが、プロレベルの取得を目指した高品位なプログラムとなっている。

世界中の海で通用するダイバーを育てるためのプログラムを提供。OWDコースから質の高いプログラムを実施し、海で楽しむために「自信を持ってできる」レベルまでインストラクターが丁寧に教えてくれる

こうした厳しいプログラムを教えるインストラクターには、当然、さらに高度なレベルが求められるが、SNSIではプロフェッショナルに対しても徹底した教育プログラムを実施。安全性とスキル向上への妥協なき追求がまさに実践されているのだ。

OWD コースから標準オプションでナイトロックス(32%)が選択可能。安全にダイビングすることができるようにするSNSI レクリエーショナル・ナイトロックスダイバープログラムも

また、SNSI の特徴として挙げられるのが、業界で唯一、ナイトロックスオプション(32%限定)をOWDコースの時から標準オプションで選択可能だということ。減圧症や窒素酔いのリスクを軽減するナイトロックスについて必要な知識を取得することは、安全性を重視するダイバーにとって大切なことだとSNSIでは考えているからだ。


出典:(写真提供=海遊社)

流れの速い神子元島でちゃんと潜れるようになることは、アマチュアダイバーが目指す1 つの指針

「SNSI が目指すのは、すべてのダイバーがしっかりとスキルを習得し、自分のことは自分でできるようになること。アマチュアの目標の1つとして掲げているのが、伊豆でいうと『神子元島をちゃんと潜れるようになること』です。ハンマーヘッドで有名な神子元島は、流れが速く、上級者向けのポイントとして知られていますが、これを1つの目標にすれば世界中の海で潜れるようになる、と。どの地位でも目標を設定し、それに合ったスキルを身につけていくこともダイビングの楽しみの1つですよ。世界中どこに行っても安全に楽しめるダイバーを養成することが、SNSI の大きな目標の1 つです」

後編では、SNSIの厳格なるプロ基準を紹介します。

DIVERMAG編集部 DIVERMAG編集部
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カテゴリ: ダイビング


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